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『三振法務博士はかく語りき』

三振法務博士が,司法試験再チャレンジを決意。予備試験,司法試験合格まで,どん底から這い上がろうとする様を,惜しげもなく晒そうと思います。

H26予備試験論文式試験の反省(2日目)。

実務基礎科目

民事で失敗した点は細かいところでいくつかあります。

原因は,現場での判断というよりも,いずれもおさえていた知識が正確ではなかった点に行きつきます。なかなか本を読むだけではいざ聞かれたときにびしっと正確に答えきれない部分があります。演習の絶対量が不足していたように思います。

刑事については,犯人性や事実認定をやってさえいればよい,ということでそれ以外についてまったくノーマークだったことに尽きます。手薄な範囲を作ることの危険性を実感しました。


民法

失敗したのは,「瑕疵」(634条1項本文)は無いとしたうえで,「仕事」の「完成」(632条)に至っていないという筋をとってしまった点です。

原因としては,「瑕疵」(634条1項本文)の意義が570条のそれと異なるという基本をしっかりおさえていなかったことが大きく影響しています。570条と同義の解釈を前提に瑕疵がないとし,問題文の事実からしてそれではマズイというのは感じていたので,請負契約の内容を具体的事実から解釈して,「仕事」が未完成であるという他の受験生がとらない筋に行ってしまいました。


商法

失敗したのは,新株発行の無効の訴え(828条1項2号)の無効事由の検討で,公開会社だが「上場していない」という問題文の事実に過剰に反応して,取引の安全保護の要請が低いことを理由に重大な違法といえるとして無効事由にあたると認めた点です。

原因としては,「上場していない」という事実が,「判例とは違う結論をとらせたい特殊事情なのだろう」と思い,あえて判例から外れるような方向,「人と違うことをして差を付けたいという無意識の衝動」に駆られた点です。判例の理解不足も関わっていますが,私の悪癖が出ました。


民事訴訟

失敗というよりも,私自身の手薄な分野だったことから,全体的に答案用紙を埋めるのに苦労しました。設問1で,別訴提起+併合,明文なき主観的追加的併合の他,訴訟承継(50条1項)を挙げてしまった点は積極ミスでした。設問2は①と②の差が現場では見抜けませんでした。

原因は現場判断のミスというよりも,勉強に穴があったことです。ここでも手薄な範囲を作ることの危険性を実感しました。




総括

私の場合確実に論文の得点を上げていくには,漠然と勉強するのではなく,普段の勉強において,以下2点を徹底的に意識しなければと思いました。

①手薄な範囲を作らない
②試験現場での思考面における自身の悪癖を出さない訓練

特に②が難しい課題であると思っています。



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