理研・笹井氏の自殺報道について一言。
理研の笹井氏が自殺したとみられるとの報道がありました。
報道をみて思うことというのはたくさんありますが,
1点だけ。
自殺報道に対するコメントの中で「笹井氏の自殺で真相が迷宮入りしそうだ」という意見があちこちでみられます。
そうでしょうか?
一見するともっともな意見のように聞こえます。
しかし,これを言う人達は一体「何について」の真相が迷宮入りしそうだと言っているのでしょうか。
割烹着やら研究室の壁の色やらにみられるような小保方氏のキャラクター設定を,笹井氏が主導して演出したのかどうか,という点のことでしょうか。
それとも,(某N○Kが暗に匂わせる報道したような)笹井氏と小保方氏との男女の親密な関係があったのかどうか,という点についてでしょうか。
はたまた,笹井氏が中山教授への強烈な嫉妬心が今回の一連の騒動に少なからず影響していたのではないか,ということについてでしょうか。
現在,STAP現象が再現可能かの検証実験が進行しています。
重要なのは,STAP現象が科学的に証明しうるものなのかということ。
STAP現象の存在が真実なのか,ということではないでしょうか。
もし,真実であるならば,それは検証の過程で明らかにされるはず。
笹井氏がモノ言わぬ人になったという事実自体は,実験の結果を左右するものではないのではないでしょうか。
視聴者・読者が興味深いと感じるネタをかき集めるのが今のマスコミ。
そうした「不純物」を欲してしまう我々も問題なので,マスコミばかりを責めても仕方がないと思います。
我々みる側自身が,「不純物」と「核心」とをしっかりと見極めて,情報を消化していかなければならないのではないかと思います。