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『三振法務博士はかく語りき』

三振法務博士が,司法試験再チャレンジを決意。予備試験,司法試験合格まで,どん底から這い上がろうとする様を,惜しげもなく晒そうと思います。

H26予備試験論文式試験の反省(初日)。

憲法

一番の失敗としては,人権設定において,特に原告側主張で「(消極的)結社の自由」に言及できなかった点です。

原因は,「思いつかなかった」ことです。そして,思いつかなかった原因は,「とびつき」があるように思います。私の悪癖の一つです。
問題文から経済的損失が目立ったこと,損害賠償請求をするというあたりから,まっさきに営業の自由が思いつき,かつ,立法目的が複数ある上に積極消極両方だったことから,22条で決まったと思ってしまいました。原告側として本来なすべき思考パターン(なるべく違憲になりやすい主張や厳格審査にもっていきやすい人権制約から模索する)をすっ飛ばしてしまいました。


行政法

一番の失敗としては,設問2の(2)で,A県側の立場からの「あてはめ」までしなかった点です。

原因は,設問の「法律論」という言葉にひっぱられ,聞かれているのが法解釈の妥当性レベルまででよいと「判断」してしまったことです。そして,この「判断」で私の悪癖が出ました。あてはめとその結論まで書くのか?と一瞬は思ったものの,そこまで書きたくない,書くのが面倒という潜在意識から,設問を「無意識に都合よいほうに解釈」し,法解釈の妥当性までで止めてしまいました。


刑法

悔いが残る点としては,正当防衛を相当性ではなく防衛の意思で切ってしまった点です。

原因は,典型事案と違うと思ってしまったこと。反撃の意思の他に,殺してついでに債務を免れようと意図していたことから,これは防衛に名を借りてその機会に乗じた積極的加害なのでは?!そして,急迫性と防衛の意思の双方で問題となる積極的加害意思,区別の微妙な両者の,防衛の意思で切らせるパターンをついに聞いてきたのでは?!と,心が躍ってしまったこと。年齢や体格が出てきたら相当性で使わせようとしているという誰もが乗るパターンに乗らずに,「あえて誰もがしなさそうなことを無意識にやりたくなってしまう」という私の悪癖の一つが出ました。


刑事訴訟法

最大の失敗は,伝聞関連を一切書かなかった点です。

原因は,私自身のいくつかの悪癖が絡み合っているように思います。設問を一瞥したときには,「伝聞キタ!ラッキー」と思っていました(比較的,伝聞は好きな意識があります)。しかし,あとで事案を読むにつれ,「なんだこれ自白法則じゃん」「あ,秘密録音も聞いてる,証拠能力とかいってここで捜査を混ぜてきたか,違法収集証拠排除も書かねば。辰巳の公開模試当たった」「任意性なしで十分に排除できる事案だ」ということ,伝聞は伝聞単体で聞かれるという「変な先入観」があったこと,そもそも被告人本人の供述であって,反対尋問でテスト不能なので原則証拠排除という伝聞法則の趣旨が妥当しないことなどから,無意識に「伝聞・非伝聞の判断や伝聞例外のあてはめを聞いてるフリして,それ以外の大論点がメインだ,これは伝聞はダミーだ」となぜか瞬時に決めつけてしまっていました。あえて言葉にすると,こういうことが頭をよぎっていたように思います。今思えば,「周囲の受験生とまったく違うこと」をやっています。「最もあってはならないこと」をやってしまいました。「あえて誰もがしなさそうなことを無意識にやりたくなってしまう」という私の悪癖はここでも顔を出しました。


一般教養科目

反省といっても,そもそも大した対策をしたわけでもなく,再び予備試験を受けることは考えたくないのですが,一応挙げるなら,具体例をもっと具体的に書けばよかったと思いました。

原因としては,課題文を「参照して」「素材として」という部分にこたえ,ここに挨拶した記載で紙幅を使ったことから,私自身のアタマの中から出さねばならない記載が相対的に減ってしまったことです。


2日目についてもまた書いてみようと思います。


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